改訂新版 世界大百科事典 「ドーティ」の意味・わかりやすい解説
ドーティ
dhoti[ヒンデイー]
インドでヒンドゥー教の男性の着る腰衣。時代や地域によって着け方は異なるが,幅1m,長さ5m余りの長い布の両端を前中央から股をくぐらせて後ろに回し,胴囲にはさみこむのが特徴で,形は裾のすぼまったズボン式となる。材質は下層の人々は晒(さらし)木綿,上層の人々はローンというように同じ木綿でも階層により異なる。長袖,膝丈のゆるやかな上衣のクルタkurtaとともに着用する。
執筆者:松本 敏子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報