デジタル大辞泉 「回し」の意味・読み・例文・類語
まわし〔まはし〕【回し/×廻し】
2 人や物、また物事を、順に移したり送ったりすること。「患者のたらい―」「返済を翌月―にする」「後―」
3 からだに巻いたり、まとい着けたりするもの。
㋐ふんどし。特に、力士が腰に着ける締め込み。
㋑「化粧回し」に同じ。
㋒「二重回し」に同じ。《季 冬》
4 遊女が複数の客をかけもちでとること。
5 金銭のやりくり。また、利益の上がるように金銭を運用すること。
「米の売り様、金銀の―をだに心得たらば、召し抱へられん」〈仮・浮世物語・一〉
6 会合などを輪番で行うこと。
「言ひ合はせて随意講の―始まれり」〈咄・醒睡笑・六〉
7 上方で、私娼である
「元は牢人衆の娘御達とやら、と早偲ばしく詞残して、―が方へ走り行き」〈浮・禁短気・三〉
8 「回し方」の略。
「あっちらの大尽がやけを起こして、やり手や―を呼んで」〈黄・艶気樺焼〉
[類語]褌・下帯・締め込み