デジタル大辞泉 「ナイキスト周波数」の意味・読み・例文・類語 ナイキスト‐しゅうはすう〔‐シウハスウ〕【ナイキスト周波数】 《Nyquist frequency》アナログ信号をデジタル信号に変換するときのサンプリング周波数の、1/2の周波数。米国の物理学者ナイキストの標本化定理によれば、デジタル信号をアナログ信号に復元する際、ナイキスト周波数以下の周波数成分については、正確に復元できる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
カメラマン写真用語辞典 「ナイキスト周波数」の解説 ナイキスト周波数 元来はオーディオ用語で、サンプリング音源の半分の周波数が一番音質がいい(雑音がない)というところから来ている。デジタルカメラでは、撮像素子の画素ピッチから、おおざっぱに言うと解像力の上限であるナイキスト周波数が計算できる。そして、このナイキスト周波数以上の解像力は特殊な処理をしないかぎり、超えることはできない。ナイキスト周波数の計算は1/画素ピッチ×2である。画素ピッチは撮像素子全体の大きさの一辺の長さを撮像素子の一辺の画素数で割り算したものである。たとえば、一辺の画素数が3,008ピクセルで、撮像素子の一辺の長さが23.7mmの場合、ナイキスト周波数は23.7÷3,008で、1mmあたり約79本ということになる。撮像素子が小さいコンパクトデジカメではそれだけナイキスト周波数が高くなるから、もともとのレンズの解像力も高めておく必要がある。たとえば、2/3型の撮像素子で8メガピクセル(800万画素)なら、ナイキスト周波数は約185本にもなる。 出典 カメラマンWebカメラマン写真用語辞典について 情報