ナカダ文化(読み)ナカダぶんか(その他表記)Naqadah culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナカダ文化」の意味・わかりやすい解説

ナカダ文化
ナカダぶんか
Naqadah culture

エジプトのバダリー期に続く先王朝時代の文化。ルクソールの北方 30kmにあるナカダが標準遺跡多数の墓の副葬品から,発掘者 F.ピートリーSD法 (相対年代を決定する継起年代法) を工夫し,これにより2つの文化期に大別した。ナカダIはアムラー文化,同 IIはゲルゼー文化に相当する。 (→ナカダ遺跡 )  

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ナカダ文化」の解説

ナカダ文化(ナカダぶんか)
Naqada

エジプト先王朝時代の上エジプト地域に誕生し,初期国家形成の中核となった文化。時期的にⅠ期,Ⅱ期,Ⅲ期に区分され,Ⅲ期の後半が第1王朝時代にあたっている。ナカダ文化の社会は,地域統合を繰り返しながら初期国家段階へと変容をとげていった。エジプト南部では,Ⅱ期末までに,ヒエラコンポリス,ナカダ,ティスをそれぞれの中心とする三つの「原王国」が存在していたとの説もある。Ⅲ期初頭までにはデルタ地域までもナカダ文化の影響下に置かれた。

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