ナガミカズラ(読み)ナガミカズラ(その他表記)Aeschynanthus acuminatus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナガミカズラ」の意味・わかりやすい解説

ナガミカズラ(長実蔓)
ナガミカズラ
Aeschynanthus acuminatus

イワタバコ科の常緑性つる植物。東南アジア熱帯亜熱帯に広く分布し,沖縄県の西表島に自生がある。茎は丸く平滑で,長く伸びて樹木や岩上をはい登る。葉は対生しやや多肉,両端のとがった楕円形で長さ6~10cm,葉柄はごく短い。夏に,葉腋から短い花序を出し,枝分れして数個の黄白色の花をつける。花冠は全体が鐘形であるが上下二唇となり,さらに浅く5裂する。おしべは4本で長く,花外に突出して目立つ。花後に長さ 15cmもの棒状果実を垂らす。「長実」の名はこれに基づく。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android