ナッザーム(その他表記)al-Naẓẓām, Ibrāhīm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナッザーム」の意味・わかりやすい解説

ナッザーム
al-Naẓẓām, Ibrāhīm

[生]775頃.バスラ
[没]845頃.バグダード
イスラム教ムータジラ派のなかでもユニークな思想家の一人。アブル・フザイル Abū al-Hudhaylの門人であったが,分れて一派をなした。アリストテレス形而上学の影響を受け,神を不動の動因者と考え,創造とは運動のなかにおかれることであると主張した。また神と被造物の行為との関係を,間接的には神に由来するものであるが,直接的な行為の原因は自然のなかにあると考えた。したがって人間には選択の自由があり,ここから道徳的な責任が生じると説いた。彼自身の手になる著作は伝わっていない。

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