ナフプリオン(英語表記)Návplion

デジタル大辞泉 「ナフプリオン」の意味・読み・例文・類語

ナフプリオン(Nafplion/Ναύπλιον)

ギリシャ、ペロポネソス半島北東部にある都市アルゴリコス湾に面する港があり、東ローマ帝国ベネチア共和国支配の下、何度要塞化され、パラミディ要塞アクロナフプリア要塞が残っている。1828年から1834年まで、ギリシャの首都が置かれた。現在はベネチア時代の街並みが残る観光地として知られる。ナフプリオ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナフプリオン」の意味・わかりやすい解説

ナフプリオン
Návplion

ナフプリオ Návplioともいう。古代ギリシア語読みではナウプリオン Nauplion。ギリシア,ペロポニソス半島東部の都市。エーゲ海のアルゴリコス湾の湾奥に位置する。古代に北西アルゴスの外港として繁栄。 14世紀末以降ベネチア,オスマン帝国に交互に支配されたのち,ギリシア独立戦争 (1821~29) 中,1822年ギリシア軍が占領。 29~34年ギリシアの首都とされた。アルゴス平野に産する果実,タバコ,綿花などの集散地。ビザンチン,フランク,ベネチアなどの城や要塞が残る中世風の町で,沖合いに浮ぶ小さなブルジ島にもベネチア時代の城塞がある。ミケーネ,ティリンス,エピダブロス (古代名エピダウロス) などの遺跡観光の基地で,ミケーネから出土した陶器などを収めた美術館がある。人口1万 1453 (1991推計) 。

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世界大百科事典(旧版)内のナフプリオンの言及

【アルゴリス】より

…ギリシア本土の南部,ペロポネソス半島北東部に位置し,東西はサロニコス湾とアルカディア山地に,また南北はアルゴリコス湾とコリントス地方とに挟まれた,半島状の地方。現在は1県をなし,県都はナフプリオンNávplion(古名ナウプリア)。古代ギリシア史の最古期にあたるミュケナイ時代には,政治・文化の先進地帯として栄えた。…

【ナウプリア】より

…人口1万1000(1981)。現代ギリシア語ではナフプリオンNávplion。アルゴリス湾に面する海港で,アルゴリス平野の野菜や果物の積出港。…

※「ナフプリオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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