ナフプリオン(英語表記)Návplion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナフプリオン」の意味・わかりやすい解説

ナフプリオン
Návplion

ナフプリオ Návplioともいう。古代ギリシア語読みではナウプリオン Nauplion。ギリシア,ペロポニソス半島東部の都市。エーゲ海のアルゴリコス湾の湾奥に位置する。古代に北西アルゴスの外港として繁栄。 14世紀末以降ベネチア,オスマン帝国に交互に支配されたのち,ギリシア独立戦争 (1821~29) 中,1822年ギリシア軍が占領。 29~34年ギリシアの首都とされた。アルゴス平野に産する果実,タバコ,綿花などの集散地。ビザンチン,フランク,ベネチアなどの城や要塞が残る中世風の町で,沖合いに浮ぶ小さなブルジ島にもベネチア時代の城塞がある。ミケーネ,ティリンス,エピダブロス (古代名エピダウロス) などの遺跡観光の基地で,ミケーネから出土した陶器などを収めた美術館がある。人口1万 1453 (1991推計) 。

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