ナラコーテ(その他表記)Naracoorte

デジタル大辞泉 「ナラコーテ」の意味・読み・例文・類語

ナラコーテ(Naracoorte)

オーストラリア、南オーストラリア州南東部、ライムストーンコーストにある化石地域。石灰岩質の大地に多くの洞窟があり、フクロライオンや史上最大のカンガルーであるプロコプトドンをはじめ、更新世哺乳類化石が多く見つかり、国立公園に指定。クイーンズランド州リバースレーとともに、1994年に「オーストラリアの哺乳類化石地域」として世界遺産自然遺産)に登録された。ナラコーアテ。ナラコート。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナラコーテ」の意味・わかりやすい解説

ナラコーテ
Naracoorte

オーストラリア南部,サウスオーストラリア州東部,アデレードの南東 310kmにある町。哺乳類の化石群の発見で知られる。 1969年グラント・ガートレルらがナラコーテ近郊のビクトリア洞窟の中でチラコレオ (フクロライオン) の完全な骨格を発見した。その後カモノハシハリモグラ,有袋類など,20万~1万 8000年前の頭蓋骨や顎の骨が何万点も発見された。そのなかにはすでに絶滅したチラコレオ・カルニフェクスもほぼ完全な骨格のまま発見されている。それらによって,オーストラリア南部がかつては湿潤気候であったことが推測できる。 1994年オーストラリア北部で発見されたリバースリーの化石群とともに世界遺産の自然遺産に登録。人口 4712 (1991推計) 。

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