ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナンブーディリパド」の意味・わかりやすい解説
ナンブーディリパド
Namboodiripad, Elamkulan Mana Sankaran
[没]1998.3.19. ケララ
インドの政治家。南インドの最高カースト出身。トリチュールの大学を中退して,1932年不服従運動に参加。 34年国民会議派内に社会党が生れると,これに加わったが,第2次世界大戦で地下にもぐり共産党員になった。 43年共産党中央委員,50年政治局員。 57年の総選挙で共産党がケララ州の第一党になると,州首相に選ばれ,インドで最初の共産党州政府を組織。 59年国民会議派の反撃で解任されたが,67年の総選挙で左翼統一戦線を率いて勝ち,69年末まで再び州首相。 64年共産党分裂で,左派共産党 (マルクス主義) の書記長に就任。同党の理論的指導者として著書も多い。 75年6月の非常事態宣言で逮捕されたが,77年3月 I.ガンジー政府退陣後,再び左派共産党の指導者として活動。 92年1月共産党第 14回大会で書記長を辞職。
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