最新 地学事典 「ニイラゴンゴ火山」の解説
ニイラゴンゴかざん
ニイラゴンゴ火山
Nyiragongo volcano
東アフリカのビクトリア湖西方約300km,ザイール東縁のキブ湖北岸にある標高3,470mの截頭型成層火山。キルンガ(Kirunga)火山とも。隣接するNya-muragiraやMikeno・Karisimbiなどの火山とともに,東アフリカ大地溝帯系の西部地溝帯上にまたがる東西の火山列(ビルンガ火山地域)を構成。山頂火口は径1km,40°~60°の急な外側斜面に囲まれ,より急な(60°~80°)内壁に囲まれた火口底には径500mのピットクレーターがある。噴火活動は1884年以来知られているが,1928~77年の約50年間,ピットクレーターの底で溶岩湖が活動,湖面の高さ・径とも変化に富み,しばしば火口底にあふれ出した。77年1月,溶岩湖が突然消滅,ここを満たしていた溶岩は火道を逆流して,山体内部の割れ目づたいに南・北・北西の3方向の斜面からほとばしり出た。溶岩流は時速60kmを超え,自動車を運転中の人を含め50~100人が犠牲となった。溶岩は5km2を覆い,南側では約10km流下した。厚さ1m未満のパホイホイ溶岩で,総体積7~14×106m3,メリライトネフェリナイト(SiO2 43.8%)だった。溶岩湖は82,94年に再現している。2002年にも噴火し,溶岩が麓の町ゴマに流れ込んだ。山体構成岩石は一般にアルカリとCaに富む超苦鉄質岩で,白榴
執筆者:大場 与志男・大島 治・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

