ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニケタス・コニアテス」の意味・わかりやすい解説
ニケタス・コニアテス
Nikētas Chōniatēs
[没]1213
ビザンチンの政治家,歴史家。首都コンスタンチノープルで修学後,宮廷に入り,官房長官に就任。 1204年首都陥落後,ニカイアに亡命。主著『歴史』 Chronikē diēgēsis (12巻) はアンナ・コムネナの『アレクシアス』の継続として書かれ,1118~1206年を扱う。そのほか演説,書簡などとともに『パノプリア』 Panoplia (別名『正統信仰の宝庫』 Thēsauros orthodoxias) と呼ばれる神学上の著作があり,これは 12世紀の宗教史の研究に不可欠の史料。
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