ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニコラウス3世」の意味・わかりやすい解説
ニコラウス3世
ニコラウスさんせい
Nicolaus III
[没]1280.8.22.
教皇 (在位 1277~80) 。本名 Giovanni Gaetano Orsini。 1244年枢機卿。清貧をめぐるフランシスコ会内部の争いに際し 79年大勅書を発し,厳格派を支持。シチリア王アンジューのシャルル1世の野望を抑えて教皇権の独立をはかり,皇帝ルドルフ1世にはロマーニャ地方を放棄させた。有徳の人であったが,親族登用のゆえに非難された (ダンテ『地獄編』 19・31以下) 。
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