20世紀西洋人名事典 「ニコラスギリェン」の解説
ニコラス ギリェン
Nicolás Guillén
1902.7.10 - 1989.7.16
キューバの詩人。
カマグエイ(キューバ)生まれ。
別名キューバの民族詩人。
黒人の家系に生まれる。1922年から文筆活動にはいり、黒人詩の代表的な詩人となり、キューバの詩人と呼ばれる。語句を繰り返したり、擬音語を多用し、黒人的な語法で書かれている。黒人独特の踊りや音楽のリズム感が素朴で豊かな情感を作り上げ、処女詩集「ソンのモチーフ」もキューバの民謡であるソンを詩の世界にうまくとけ込ませた。「民衆のために闘う鳩」(’58年)など政治色が強まり作品が変化した。革命後亡命生活から帰国。’61年キューバ作家芸術家同盟議長。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報