ニシン油(読み)にしんゆ(その他表記)herring oil

改訂新版 世界大百科事典 「ニシン油」の意味・わかりやすい解説

ニシン(鰊)油 (にしんゆ)
herring oil

ニシンから煮取法で採取される油。イワシ油などとともにかつては日本産魚油大部分を占めたが,現在の採油量はきわめて少ない。北海道主産地である。成分用途ともイワシ油に近似する。比重d15=0.9161~0.9212,屈折率n20D=1.4720~1.4740,ケン化価185~190,ヨウ素価99~120で,高級不飽和脂肪酸多く,不快臭がある。おもに硬化油としてマーガリンなどにされる。
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関連語 内田

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニシン油」の意味・わかりやすい解説

にしん油
にしんゆ
herring oil

ニシンから煮取法によって得る魚油。いわし油とともにかつては日本産魚油の大部分を占めていたが,現在は北海道地方で若干生産されるにすぎない。そのしぼりかすは貴重な肥料となる。硬化油原料にされるものが多く,一部塗料低品質石鹸材料などにされる。

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栄養・生化学辞典 「ニシン油」の解説

ニシン油

 ニシンからとる油で,硬化油として利用される.

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