ニトロソナフトール

化学辞典 第2版 「ニトロソナフトール」の解説

ニトロソナフトール
ニトロソナフトール
nitrosonaphthol

C10H7NO2(173.17).14種類の位置異性体が考えられるが,普通,2-ニトロソ-1-ナフトールおよび1-ニトロソ-2-ナフトールをさす.これらは1,2-ナフトキノンオキシムと異性体である.【Ⅰ】2-ニトロソ-1-ナフトール:1-ヒドロキシナフタレン-2-カルボン酸の亜硝酸ナトリウムと濃硫酸によるニトロソ化によって得られる.黄色の結晶.融点162~164 ℃.有機溶媒,酢酸などに易溶.微アルカリ性でコバルト(Ⅱ)イオンと赤色キレート化合物Co(C10H6NO2)2をつくり,ベンゼンで抽出できるので比色定量ができる.ジルコニウム(Ⅳ)イオンとは希酸性で深赤色の水溶性キレート化合物ZrO(C10H6NO2)2をつくる.【Ⅱ】1-ニトロソ-2-ナフトール:2-ナフトールのニトロソ化によって得られる.オレンジ色の結晶.融点109 ℃.ベンゼン,酢酸,アルカリ性水溶液などに可溶.コバルト(Ⅱ),銅(Ⅱ),鉄(ⅡおよびⅢ),パラジウム(Ⅱ)イオンと不溶性のキレート化合物をつくるので,重量法による金属イオンの定量に用いることができる.[CAS 131-91-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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