ニュージーランド労働党(読み)ニュージーランドろうどうとう(その他表記)New Zealand Labour Party

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニュージーランド労働党」の意味・わかりやすい解説

ニュージーランド労働党
ニュージーランドろうどうとう
New Zealand Labour Party

ニュージーランド政党。1916年イギリスの労働党の流れをくんで結党された。労働組合をおもな支持基盤とし,計画経済により国家資源を最大限に活用して全国民の生活水準を向上させることを目標としている。第2次世界大戦後は 1946~49,1957~60,1972~75年にニュージーランド国民党交代政権につき,ニュージーランド銀行の国有化,週 40時間労働制,最低賃金制などを確立した。1984年7月の選挙で国民党に勝利して デービッド・ロンギ政権成立。1986年南太平洋環境保護条約署名,1987年反核法を可決。1989年ロンギが健康を理由に首相辞任,あとを継いだジェフリー・パーマーによる政策の失敗などで支持率が低下した。1990年10月の選挙はパーマーに代わって外務大臣マイク・ムーアを首相に立てたが大敗,1993年11月の選挙では議席を回復したが政権獲得にはいたらなかった。そのため同 1993年12月,ムーアに代わりヘレン・クラークを党首選出。1996年10月に実施された初の小選挙区比例代表併用制選挙で議席数を減らし,同じく議席数を減らした与党国民党との二大政党制は崩壊した。1999年11月の選挙では連合党と中道左派連合を組んで過半数を制し,9年ぶりに政権を奪還した。

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