ヌクレオヒストン(英語表記)nucleohistone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヌクレオヒストン」の意味・わかりやすい解説

ヌクレオヒストン
nucleohistone

DNAと塩基性蛋白質であるヒストンとの結合体で,真核細胞の核中に含まれ,染色体主成分である。ヒストンは DNAの形質発現を制御していると考えられる。動物胸腺肝臓,魚の白子 (精巣) ,有核赤血球などが抽出材料となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のヌクレオヒストンの言及

【核タンパク質】より

…細胞内にあって,遺伝物質であるDNA(デオキシリボ核酸)やその転写産物であるRNA(リボ核酸)が特異的タンパク質と結合して形成する複合体をいい,遺伝情報の発現調節との関連で,重要なタンパク質が含まれる。精子中のヌクレオプロタミンnucleoprotamine,染色体のヌクレオヒストンnucleohistoneはそれぞれ塩基性タンパク質であるプロタミンおよびヒストンとDNAとの複合体の例である。RNAとの複合体の代表例は,タンパク質合成をするリボソームである。…

※「ヌクレオヒストン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android