日本大百科全書(ニッポニカ) 「ぬり絵」の意味・わかりやすい解説 ぬり絵ぬりえ 画用紙などにさまざまな形や絵の輪郭だけが描(か)いてあり、その輪郭にあわせて色を塗っていく紙製玩具(がんぐ)。一枚の簡単なものから、ノートのようにとじてあるものまで種種ある。大正期ごろから、幼稚園・小学校の図画教育の興隆に伴って出回るようになった。幼児、とくに女の子が一時期好む遊びである。絵柄も、ごく簡単なものから複雑なものまであり、女の子を中心とした生活、風俗や草花、小動物あるいは漫画・テレビ番組の人気者を題材としたものなど、さまざまである。真の表現力を育てるためには弊害も多く、絵画製作の領域で取り扱うべきものではない。[山崖俊子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by