ヌール・ジャハーン(その他表記)Nūr Jahān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヌール・ジャハーン」の意味・わかりやすい解説

ヌール・ジャハーン
Nūr Jahān

[生]1577. カンダハール
[没]1645.12.17. ラホール
インド,ムガル帝国第4代皇帝ジャハーンギール (在位 1605~27) の妃。アクバル大帝の宮廷に仕えていたが,1611年ジャハーンギールと結婚して,ヌール・ジャハーン (世界の光) の称号を得た。ジャハーンギール帝統治の後半アヘンを好むようになり,ヌール・ジャハーンが国政を実際上左右し,彼女の父,兄弟が実権を掌握するなど,ムガル帝国の政治は乱れた。

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世界大百科事典(旧版)内のヌール・ジャハーンの言及

【ジャハーンギール】より

…晩年の父に対して反乱を起こしたが許され,帝位を継ぐ。1611年,ヌール・ジャハーンと結婚。その弟アーサフ・ハーンは,ジャハーンギールおよび次の皇帝シャー・ジャハーン時代の宮廷第一の貴族として有名であり,妃ヌール・ジャハーン一族は,ムガル宮廷に大きな勢力をもった。…

※「ヌール・ジャハーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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