ネオペンタン

化学辞典 第2版 「ネオペンタン」の解説

ネオペンタン
ネオペンタン
neopentane

2,2-dimethylpropane.C5H12(72.15).(CH3)4C.脂肪族飽和炭化水素(アルカン)の一つ.原油および石油系炭化水素の分解油中に存在する.製法は,実験室的には,ヨウ化tert-ブチルにジメチル亜鉛を作用させてつくる.工業的には,ナフサおよび上記分解油中より分留する.構造はメタンの四つの水素原子が全部メチル基と置換した形をとる.無色気体または揮発性の液体融点-16.55 ℃,沸点9.50 ℃.爆発範囲1.4~7.6体積%.エタノールエーテルに可溶,水に不溶.用途としては,オクタン価は高いが沸点が低過ぎるため,特別な場合に少量ガソリンに配合される程度である.[CAS 463-82-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネオペンタン」の意味・わかりやすい解説

ネオペンタン
neopentane

化学式 C(CH3)4テトラメチルメタンともいう。無色の気体または液体。沸点 9.5℃。石油ナフサ中に含まれている。オクタン価が大きい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報