ノイマン型コンピュータ(読み)ノイマンがたコンピュータ(英語表記)Neumann Computer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノイマン型コンピュータ」の意味・わかりやすい解説

ノイマン型コンピュータ
ノイマンがたコンピュータ
Neumann Computer

J.vonノイマンが 1947年に初めて提案したコンピュータ構造。それまではプログラムを紙テープで1命令ずつ与えていたが,ノイマンはプログラムもデータと同じようにコンピュータ内部に記憶し,プログラムでプログラムを変更したりできるという概念をつくった。現在の一般のコンピュータはすべてプログラム内蔵のノイマン型コンピュータである。コンピュータアーキテクチュアが進歩し,複雑化するにつれて,従来のような単一の命令の流れでデータを逐次処理していく single instruction single data streamのノイマン型コンピュータの概念をはみ出すものが出てきた。たとえば複数個の演算装置置き,命令の流れも複数であるような multi-instructions multi-data streamのシステムも出てきた。さらに命令の順序という概念が中心とはならず,データのほうに処理の中心概念の移っていったデータフローコンピュータという概念も提案されている。このように従来のノイマン型のコンピュータの枠をはみ出した構造のコンピュータを非フォンノイマン型コンピュータ non-von Neumann Computerという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android