のや

精選版 日本国語大辞典 「のや」の意味・読み・例文・類語

の‐や

[1] (間投助詞の「の」と「や」とが重なったもの) 文節末に用いられ、聞き手を意識しての詠嘆を表わす。また、感動詞のように、聞き手に言いかける場合もある。〔物類称呼(1775)〕
滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「長生すりゃア耻多しとよくいったものだのや」
[2] (形式名詞の「の」に断定助動詞の「や」がついたもの) 「のです」に相当する関西語。
※鱧の皮(1914)〈上司小剣〉二「知ってるのが不思議でなりまへんのや」

の‐や

連体格を表わす格助詞「の」と、下にある被修飾体言との間に間投助詞「や」が投入された語。→間投助詞「や」
万葉(8C後)二・一三二「石見乃也(ノヤ)高津野山の木の間より我が振る袖を妹見つらむか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android