ノルウェー漁業事件(読み)ノルウェーぎょぎょうじけん(その他表記)Fisheries Case (United Kingdom v. Norway)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノルウェー漁業事件」の意味・わかりやすい解説

ノルウェー漁業事件
ノルウェーぎょぎょうじけん
Fisheries Case (United Kingdom v. Norway)

国際司法裁判所が 1951年 12月 18日に判決を下したイギリス対ノルウェー漁業紛争事件。ノルウェーは 35年7月 12日の勅令によってその沿岸のスキアエルガールド (島,岩礁の群) の上に 48の基点を選び,この基点間を結ぶ直線を基線として,4カイリの領海を画定し,漁業が自国民に留保される海域を定めた。ノルウェー,イギリス両国は,この水域画定のため基線を引くにあたって用いた方法およびその具体的適用が国際法に違反するかどうかについて裁判所の判決を求めた。国際司法裁判所は,スキアエルガールドが地形上本土と一体をなしており,「海岸の一般的方向」に沿っていることを理由にこの方法を正当と認め,国際法に違反しないと判決した。

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