ノルハイム(その他表記)Nordheim, Sondre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノルハイム」の意味・わかりやすい解説

ノルハイム
Nordheim, Sondre

[生]1825頃. モルゲダール
[没]1897.
ノルウェースキー選手。新しい滑走法やスキーの形状,スキー用具を開発してスキー競技の発展に貢献し,「近代スキーの父」と呼ばれる。1860年に世界で初めて靴とスキーを固定するバインディングシステムを考案した。靴をスキーに固定するため,つま先止めの両側からかかとまでヤナギフジカバの木の根を巻きつけ,スキーをはずれにくくした。スキーの締め具のさきがけとなるこの工夫がスキーに革命をもたらし,ジャンプを可能にした。1866年テレマルクで行なわれた世界初のジャンプ競技に出場し,優勝した。1870年,今日のスキーの原型となった,中央部分の幅が狭く,前後の方向に向かってなめらかな曲線を描いて広くなるサイドカーブつきのスキーを世界で初めて考案した。また,スキーの基本的なターンであるシュテムターンシュテム)を開発した。1850年新しい滑走法のパラレルターンを世界で初めて披露した。1868年には友人とともに,ノルウェーのテレマルクからクリスチャニアまでの 322kmをスキーで滑降し,道中ジャンプで 18mも飛んだ。(→アルペンスキーノルディックスキー

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