はしり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「はしり」の意味・わかりやすい解説

はしり
はしり / 走り

「はしり物」ともいい、魚菜などのそれぞれの季節より早めに出るものをいう。浅春のワラビを早厥(さわらび)、晩春のころのマツタケを早松(さまつ)といい、これらの時期はずれに早くとれるものは珍しくはあるが、味は概していまひとつというものが多い。それに、いまは施設園芸で大半の野菜類は季節に関係なく一年中生産されているので、季節感が薄くなっている。回遊魚は、たとえば相模灘(さがみなだ)のカツオは新緑のころ、房総沖のサンマは晩秋のころのものとされていた。正月の九州のカツオ、7月の北海道沖のサンマは各地に輸送されると、それをその地方では「はしり物」としている。

[多田鉄之助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む