ハットゥシリシュ3世(読み)ハットゥシリシュさんせい(その他表記)Khattushilish III; Hattusilis III

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハットゥシリシュ3世」の意味・わかりやすい解説

ハットゥシリシュ3世
ハットゥシリシュさんせい
Khattushilish III; Hattusilis III

ヒッタイト新王国時代の王 (在位前 1275頃~50頃) 。甥のウルヒ・テシュプ (ムルシリシュ3世) から政権奪取,みずからの行為を正当化した「自叙伝」は有名。アナトリア南西部のアルザワに軍事行動を起したほかは,治世は平穏であった。古都ハットゥシャシュ (現トルコのボガズキョイ) に遷都し,政治機構改革アッシリア脅威に対しエジプト同盟 (前 1269頃) ,娘をエジプト王ラムセス2世にとつがせた。

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