スーダンの北部、中部で吹く砂塵嵐(さじんあらし)。habbub, haboub, hubbob, hubbubなどとも書く。habbはアラビア語で風のこと。ハブーブは5月から9月にかけて吹き、6月にもっとも多く、11月を除き他の月に吹くこともある。吹き始めると3時間くらい続く。砂塵嵐としては、土壌が乾燥している4月と5月がもっとも激しい。この嵐は冬は北から、夏は南、南東、東の方向からやってくることが多い。最大風速は毎秒13メートル以上で、毎秒28メートルと観測されたこともある。砂塵は高さ約1000メートルにも達する壁となって移動してくるが、これに先だって塵旋風がしばしばおこる。ハブーブは通常、気温が上昇し、気圧が低下してから数日後に吹く。
[根本順吉]
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… バギオbaguioフィリピンにおける台風の呼名。 ハブーブhaboobアフリカのスーダンに吹く砂あらし。夏に多く,夏は南東風,冬は北風。…
※「ハブーブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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