赤道前線(読み)セキドウゼンセン

関連語 名詞

日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤道前線」の意味・わかりやすい解説

赤道前線
せきどうぜんせん

南北両半球の熱帯気団境界で、北半球の北東貿易風と南半球からの南東貿易風が収束している地帯のこと。熱帯低気圧台風)はここで発生することが多い。熱帯前線も同じ意味で使われる。二つ気団は発源地が異なった気団ではあるが、性質の違いがほとんどないため前線本来の性質はもっていないことが多い。そこで最近は熱帯内収束帯とよばれることが多くなっている。

饒村 曜]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の赤道前線の言及

【熱帯収束帯】より

…略称ITCZ。赤道収束帯,赤道前線,熱帯前線,モンスーン・トラフなどの別名がある。日々の変動は大きいが,平均的にみると東西にほぼ連続して(大陸上では不明瞭になりがち)地球をとりまいている。…

※「赤道前線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む