日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハマセンダン」の意味・わかりやすい解説
ハマセンダン
はませんだん / 浜栴檀
[学] Tetradium glabrifolium (Champ. ex Benth.) T.G.Hartley
Evodia meliifolia (Hance) Benth.
ミカン科(APG分類:ミカン科)の落葉高木。高さ15メートルに達する。樹皮は黒褐色を帯び、樹肌は皮目が顕著である。葉は対生し、奇数羽状複葉。小葉は7~11枚、楕円(だえん)状披針(ひしん)形で長さ6~10センチメートル、先端は長く鋭くとがり、裏面は灰白色。8~9月、散房花序を頂生し、白色の小花を密生する。蒴果(さくか)は球形で径約1センチメートル。常緑樹林内に生え、三重県以西の本州から沖縄、および中国、東南アジア、南アジアに分布する。
[古澤潔夫 2020年10月16日]