ハンス・E.キンク(その他表記)Hans Ernst Kinck

20世紀西洋人名事典 「ハンス・E.キンク」の解説

ハンス・E. キンク
Hans Ernst Kinck


1865 - 1926
ノルウェー小説家
北極圏フィンマルク生まれ。
中世的な農民文化と、デンマークに通じる都会的な官僚文化の対立という二つの文化的流れに注目し、形而上学的思索と、社会的問題性を兼ね備えた作品が多い。代表作「ヘルマン・エーク」(1896〜1898年)は農村育ちの主人公が社会問題や文学論争に巻き込まれ、「新鮮な空気をくれ!」と叫ぶにいたる自叙伝的なもので、「雪崩来る」(1918〜19年)は村人達が、峡湾へ移住する場面や抑圧された恋愛などが描かれている。短編にも芸術的価値を高く評されたものがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む