バイカイカリソウ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バイカイカリソウ」の意味・わかりやすい解説

バイカイカリソウ(梅花碇草)
バイカイカリソウ
Epimedium diphyllum

メギ科の多年草で,本州西部,四国九州に分布する。高さ 20cm前後,根茎は硬く多数のひげ根をもつ。葉は2回2出複葉で冬も枯れない。花期は春で花径 10cmあまりの白色花が,やや下垂して咲く。この花をウメに見立ててついた和名である。萼は内外2列をなし,8片あって外側のものは早く落ちる。花弁は4枚,倒卵形基部イカリソウのような距はない。おしべ4本,めしべ1本。茎葉強壮剤とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バイカイカリソウ」の意味・わかりやすい解説

バイカイカリソウ
ばいかいかりそう / 梅花錨草
[学] Epimedium diphyllum (Morr. et Decne.) Lodd.

メギ科(APG分類:メギ科)の多年草。葉は1、2回2出し、小葉はほぼ卵形、先は丸く基部は心臓形、縁(へり)はほとんど鋸歯(きょし)がない。4~5月、径1~2センチメートルの白色花を3~6個、総状につける。名は、花形がウメに似ていることによる。低地林縁に生え、中国地方、四国、九州に分布する。

[鈴木和雄 2019年9月17日]

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