ばっか

精選版 日本国語大辞典

ばっか

〘副助〙 (副助詞「ばかり」の変化した語) 主として会話に用いられる俗語。

① 限定の意を表わす。→ばかり②。

※咄本・富来話有智（1774）五重塔「ゆびをさして一チ重二重三重とかぞへ、アレ見なさい。四重ばっかない」

※滑稽本・続膝栗毛（1810‐22）六「『肴は何かあらず』『豆腐とわらびばっかござる』」

② 過去・完了の助動詞「た」を伴う動詞をうけ、その動作が完了して間もない意を表わす。→ばかり④。

※雑俳・太箸集（1835‐39）四「日参の御新造・起たばっかの所へよる」

ばっか

〘名〙 葛水(くずみず)をいう女房詞。〔女中詞（元祿五年）（1692）〕

出典　精選版 日本国語大辞典