バランタンドブーローニュ(その他表記)Valentin de Boulogne

改訂新版 世界大百科事典 の解説

バランタン・ド・ブーローニュ
Valentin de Boulogne
生没年:1591か94-1632

フランス画家。1612年にローマに行き,ブーエやマンフレディManfrediに学び,とくにカラバッジョ影響を強く受けた。風俗画関心もち,ローマの下層社会を描く。《最後晩餐》などの宗教画も民衆的な図として描いている。バルベリーニBarberini家の後援を受け,《プロセッススとマルティニアンの殉教》(1629)は同家のために描いた。ローマで没。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバランタンドブーローニュの言及

【児童文学】より

… 空想の国へ子どもをさそうファンタジーは,C.キングズリーの《水の子》(1863)を経て,L.キャロルの《不思議の国のアリス(アリス物語)》(1865)でみごとな花をさかせた。少年小説もまたT.ヒューズの《トム・ブラウンの学校生活》(1857),R.バランタインの《サンゴ島》(1857),ウィーダOuidaの《フランダースの犬》(1872),シューエルA.Sewellの《黒馬物語》(1877)のあとをうけて,R.L.スティーブンソンの《宝島》(1883)で完成した。架空世界を取り扱った物語は,J.インジェローの《妖精モプサ》(1869),G.マクドナルドの《北風のうしろの国》(1871),R.キップリングの《ジャングル・ブック》(1894),E.ネズビットの《砂の妖精》(1902),K.グレアムの《たのしい川べ》(1908),J.M.バリーの《ピーター・パンとウェンディ(ピーター・パン)》(1911),W.デ・ラ・メアの《3びきのサル王子たち》(1910)にうけつがれ,ファージョンE.Farjeon《リンゴ畑のマーティン・ピピン》(1921)は空想と現実の美しい織物を織り上げた。…

※「バランタンドブーローニュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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