バレエUSA(読み)バレエユーエスエー(英語表記)Ballet USA

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バレエUSA」の意味・わかりやすい解説

バレエUSA
バレエユーエスエー
Ballet USA

1958年 J.ロビンズが設立したアメリカのバレエ団。イタリアスポレトで開催されたフェスティバル・オブ・トゥー・ワールドブリュッセルのワールド・フェアで初公演し,話題を呼んだ。レパートリーに『牧神午後』『コンチェルト』などのほか,ロビンズの振付作品『ニューヨーク・エクスポート・Op.ジャズ』 (1958) などがある。スター・ダンサーには欠けるが個性の強いバレエ団として知られ,おもにヨーロッパで公演し,アメリカのモダン・バレエをヨーロッパに紹介した功績は大きい。しかしアメリカでは評価が得られず,62年以来公式の活動をやめ,非公式の試演会のみを行なっている。

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世界大百科事典(旧版)内のバレエUSAの言及

【ロビンズ】より

…49‐59年,ニューヨーク・シティ・バレエ団(シティ・バレエ)の芸術監督補佐として,ストラビンスキーの音楽による《檻(おり)》(1951),ドビュッシーの音楽による《牧神の午後》(1953)などを振付け,57年にはバーンスタインの音楽によるブロードウェー・ミュージカル《ウェスト・サイド物語》の振付で,世界的な名声を得た。58年と61年のスポレート音楽祭出演のために〈バレエUSA〉を創立したが,長続きせず,69年〈シティ・バレエ〉に復帰した。この間《王様と私》(1951),《屋根の上のバイオリン弾き》(1964)などミュージカルの演出,振付でも数々の成功をおさめた。…

※「バレエUSA」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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