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ばんえい競馬

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ばんえい競馬

漢字では「輓曳競馬」と書く。明治末期に農民らが祭りの際、北海道開拓に貢献した農耕馬による競馬を楽しんだのが原点。体重1トン前後の輓馬が最大1トンの鉄そりを引く。コースは直線で200メートル。途中に高さ1メートルと1・7メートルの坂がある。個別に運営していた旭川、岩見沢、北見、帯広の4市が89年に北海道市営競馬組合を発足し、事業を一元化した。90年代半ばから娯楽の多様化などで馬券販売が落ち込み、経営不振に。帯広市以外は06年度限りで撤退した。

(2009-10-26 朝日新聞 朝刊 北海道総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ばんえい競馬
ばんえいけいば

重いそりを曳(ひ)いた馬を競争させるレース。漢字では輓(挽)曳競馬と表記する。北海道独特の地方競馬で、2014年(平成26)時点で帯広(おびひろ)競馬場でのみ実施されている。最高1トンの鉄そりを体重1トン前後のばん馬に曳かせ、途中2か所に障害(およそ1メートルと1.6メートルの坂)を設けた全長200メートルの直線コースで勝敗を競う。荷物を運ぶレースであるため、一般の競馬とは異なり、馬の鼻先ではなく、そりの後端がゴールラインを通過することをもって勝敗が決まる。また、馬には重いそりを曳く力と持久力が求められ、騎手には障害を一気に駆け上るか、いったん停止して息を整えるかの判断など、独特の乗馬技術や駆け引きが求められる。そりの重量は「ばんえい重量」とよばれ、最低480キログラム(牝馬(ひんば)は460キログラム)から最高1トンまでがクラスごとに設定される。騎手重量はこれに含まれず、75キログラムに定められており、不足分は鉛のおもりで調整する。
 ばんえい競馬の原点は明治時代の北海道開拓に不可欠であった馬の力比べで、明治末期に農民の祭りの楽しみとして、農耕馬にそりを曳かせる競馬が行われるようになった。1946年(昭和21)に地方競馬法(昭和21年法律第57号)施行規則第9条により公営化。1953年に旭川市、帯広市、北見市、岩見沢市に市営競馬が発足して運営されてきたが経営は苦しく、2007年(平成19)に帯広市以外の3市が撤退した。2013年度は運営経費の削減やインターネットの馬券販売が好調であったことに加え、北海道を舞台とする人気漫画『銀の匙(さじ)』にばんえい競馬が登場したことも手伝って、大幅な黒字を記録した。[編集部]

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