日本歴史地名大系 「北見市」の解説 北見市きたみし 北海道:網走支庁北見市面積:四二一・〇八平方キロ昭和一七年(一九四二)常呂(ところ)郡野付牛(のつけうし)町が市制を施行し改称して成立した自治体。網走支庁管内のほぼ中央部、常呂川とその支流無加(むか)川の合流点に広がる河岸段丘の発達した北見盆地にある。北は常呂郡常呂町、北東は同郡端野(たんの)町、南東は網走郡美幌(びほろ)町・津別(つべつ)町、南は常呂郡訓子布(くんねつぷ)町、西は同郡留辺蘂(るべしべ)町、北西は同郡佐呂間(さろま)町に接する。北西部は仁頃(にころ)山を中心とした山地で、同山南東麓に発した仁頃川が毛当別(けとべつ)川・ルクシニコロ川・ポンニコロ川・登位加(といか)川などの支流を集めながら北東へ流れる。南西部の北見盆地を無加川・訓子府川などの支流を集め南西から北東へと常呂川が流れ、同川左岸に市街地が形成されている。常呂川・無加川の左岸を国道三九号が西から北東へと通って市街地を横断し、北西部を国道三三三号が南東から北西へ通る。国道三九号沿いにJR石北(せきほく)本線(市街地の一部は地下を走る)が走り、柏陽(はくよう)・北見・西北見・東相内(ひがしあいのない)・相内の各駅がある。北見駅を起点とする北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河(ぎんが)線が南西の訓子府町へと通じ、北光社(ほつこうしや)・上常呂・広郷(ひろさと)の各駅がある。 北見市きたみし 2006年3月5日:北見市と常呂郡常呂町・端野町・留辺蘂町が合併⇒【常呂町】北海道:網走支庁⇒【北見市】北海道:網走支庁⇒【端野町】北海道:網走支庁⇒【留辺蘂町】北海道:網走支庁 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北見市」の意味・わかりやすい解説 北見〔市〕きたみ 北海道北東部にある市。北見盆地を占め,南西部は石狩山地に接する。市域中央を常呂川が北流しオホーツク海に注ぐ。 1942年野付牛町を改称し市制施行。 1956年相内村を編入。 2006年端野町,常呂町,留辺蘂町と合体。旧称の野付牛 (のつけうし) はアイヌ語のヌプウンケシ (野の端の意) に由来する。道東の交通,文化,経済の中心地の一つ。常呂川流域に肥沃な低地が広がる。 1897年第7師団に属する屯田兵と,土佐藩の片岡氏ほか 112戸による北光社が入植し,開墾。第2次世界大戦までは重要な輸出品目であったハッカの生産で発展。タマネギ,ジャガイモ,テンサイなどを多産し,酪農も行なわれる。北部では水産業も盛んで,オホーツク海沿岸ではサケなどの沿岸漁業,サロマ湖ではホタテガイ,カキなどの養殖が行なわれる。西部は網走地方有数の林業地域で,素材生産と製材,チップ材などの木材加工業が盛ん。常呂川支流の無加川流域にエゾムラサキツツジの群落で知られる温根湯温泉がある。常呂遺跡は国の史跡に指定。サロマ湖一帯は網走国定公園に属する。 JR石北本線,国道 39号線,238号線,242号線,333号線が通る。面積 1427.41km2。人口 11万5480(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by