謝肉祭(読み)しゃにくさい

デジタル大辞泉の解説

しゃにく‐さい【謝肉祭】

カーニバル1」に同じ。 春》「遊楽の夜を蒸す翳(かげ)に―/蛇笏
[補説]作品名別項。→謝肉祭

しゃにくさい【謝肉祭】[曲名]

原題、〈フランスCarnavalシューマンのピアノ曲集。全20曲。1833年から1835年にかけて作曲。「四つ音符による面白い情景」という副題をもつ。

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デジタル大辞泉プラスの解説

謝肉祭

ドイツの作曲家ロベルト・シューマンのピアノ曲集(1833-35)。原題《Carnaval》。全20曲。初期の代表作の一つとして知られる。

謝肉祭

チェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークの管弦楽曲(1891)。原題《Karneval》。『自然の中で』、『オセロ』とともに、演奏会用の序曲三部作『自然と人生と愛』を構成する。同曲が単独で演奏されることが多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゃにくさい【謝肉祭】

謝肉祭(カーニバル)を描いた音楽作品。謝肉祭には戸外での陽気な仮装行列がつきもので,この仮装行列は19世紀ロマン派の作曲家たちの想像力を刺激し,いくつもの名曲が生まれた。R.シューマンはピアノ曲《謝肉祭,4個の音符上の小さな情景》(1835)と《ウィーンの謝肉祭騒ぎ》(1840)を作曲。とくに有名な前者では,愛人の住む土地の名前と作曲者自身の姓の綴りから抽出したA,S,C,Hの文字を音名に読みかえて音楽のモティーフを作り,このモティーフから《前口上》《オイゼビウス》《フロレスタン》《ショパン》《休息》《ペリシテ人と戦うダビド同盟の行進》など21の小曲を紡ぎ出す。

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大辞林 第三版の解説

しゃにくさい【謝肉祭】

カトリック教国で、四旬節の前、3~8日間行われる祝祭。四旬節では肉食が禁じられたため、その前に肉食と告別する祭り。道化・滑稽のわざが許され、様々な仮面劇が行われる。元来は、古代ローマの農耕儀礼に起源をもつとされ、のちに中世ヨーロッパにおいてカトリック教会の非公式行事として定着した。カーニバル。カルナバル。

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精選版 日本国語大辞典の解説

しゃにく‐さい【謝肉祭】

[1] 〘名〙 ローマカトリック教の諸国(フランス・スペイン・イタリア・ブラジルなど)で、四旬節(しじゅんせつ)に先立つ三~八日間に行なわれる民間の陽気な祝祭。四旬節には肉食を絶つので、その前ににぎやかに祝われ、道化・滑稽などが許されて仮装行列や山車(だし)などが盛大にくり出される。カーニバル。《季・春》
うたかたの記(1890)〈森鴎外〉中「明る年の一月、謝肉祭の頃なりき」
[2] (原題Carnaval) ピアノ曲。シューマン作曲。作品九。一八三五年作。仮装舞踏会の情景を描いた二一の小曲からなる。

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世界大百科事典内の謝肉祭の言及

【カーニバル】より

…カトリック系ヨーロッパ社会で始まった,年に1度の民衆的祝祭。〈謝肉祭〉と邦訳される。カーニバルの起源は,現世を支配する社会機構からの解放と農神サトゥルヌスの黄金時代への回帰を実現する,ローマ時代の農神祭サトゥルナリアのような先キリスト教文化の農耕儀礼にたどることができる。…

【謝肉祭劇】より

…15世紀から16世紀にかけて,今日のドイツ,オーストリア,スイスなどの諸都市において,謝肉祭(カーニバル)の期間に盛んに演じられた一連の演劇をいう。この演劇は,当時都市の中心勢力となっていた手工業者(職人,マイスター)のなかから,ゲルマン土着の春祭の伝統を受けつぎつつ生まれでたものであり,その性格はキリスト教的であるよりは,むしろきわめて民衆的・祝祭的なものであった。…

※「謝肉祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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