1999年に登録されたギリシアの世界遺産(文化遺産)。パトモス島は、エーゲ海南東部、ドデカニサ諸島に属する小島である。同島の中心は丘陵にあるコーラ(ホーラ)の町で、ギリシア正教(正教会)の“神学者”聖ヨハネ修道院を外敵から守るために広がった、中世の面影を残す地域である。キリストの十二使徒の一人聖ヨハネは、ローマ帝国を追放されパトモス島にたどり着いた際、コーラの町がある丘の中腹の洞窟(「黙示録の洞窟」)で神の啓示を受け、ここで「福音書」と「黙示録」を執筆したとされている。パトモス島が聖地として正教会の重要な巡礼地とされてきたことなどから、世界遺産に登録された。“神学者”聖ヨハネ修道院は1088年に建設された、周囲は城壁に囲まれている。◇英名はHistoric Centre(Chorá)with the Monastery of Saint John