パレスチナ帰還権(読み)パレスチナきかんけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パレスチナ帰還権」の意味・わかりやすい解説

パレスチナ帰還権
パレスチナきかんけん

1948年 12月,パレスチナ戦争後の国連総会決議 194号で認められた,パレスチナ難民のイスラエル領に帰還する権利。イスラエルにとって帰還権の承認は国家の存亡にかかわる問題となるため,その受入れを一貫して拒否し続けてきた。一方,PLOにとっても,イスラエルとの二国家併存によるミニ・パレスチナ国家建設という現実路線の完全な受入れとなるため,帰還権の放棄が重要な論点となり,88年 12月のアルジェ合意でパレスチナ国家独立宣言をした際に,暗黙のうちに帰還権の放棄を承認した。なお同安保理決議では帰国を希望しない者への財産の賠償に関しても触れている。

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