日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒゲシバ」の意味・わかりやすい解説 ヒゲシバひげしば / 鬚芝[学] Sporobolus japonicus (Steud.) Maxim. イネ科の一年草。全体に腺点(せんてん)が散生する。稈(かん)は直立し、高さ5~30センチメートル。葉は堅く、縁(へり)に長くて堅い毛がある。8~10月、稈頂に円錐(えんすい)花序をつける。小穂は卵形で長さ2~2.2ミリメートル、先は丸い。第2包穎(ほうえい)は小穂よりわずかに短い。湿地に生え、本州から九州、および中国に分布する。名は、葉の縁にある長毛をひげに見立てたもの。[許 建 昌] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のヒゲシバの言及 【オヒゲシバ】より …日本では本州の中部以南から琉球諸島にかけて,海岸近くの草地や荒地に時々見られる。本種に似て少し小型で,穂が細いヒゲシバC.radiata Swartzは1895年熱帯アメリカから小笠原諸島に入ったが,現在では関東以西の近海地にオヒゲシバとともに帰化している。和名鬚芝(ひげしば)は長い芒と毛のある穂に由来し,男鬚芝は大型のヒゲシバの意味である。… ※「ヒゲシバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by