ヒメビシ(読み)ひめびし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒメビシ」の意味・わかりやすい解説

ヒメビシ
ひめびし / 姫菱
[学] Trapa incisa Sieb. et Zucc.

ヒシ科(APG分類:ミソハギ科)の一年生水草。同属ヒシに比べ小形で、茎は非常に細く、葉は径1~2センチメートル。葉裏にすこし毛があるほかは、葉柄花柄、茎とも無毛。7~10月、径6~8ミリメートルの白色または淡紅色の花を開く。萼片(がくへん)4枚は果時に刺(とげ)となる。北海道から九州、および朝鮮半島、中国大陸東北部、台湾に分布する。

[小林純子 2020年8月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のヒメビシの言及

【ヒシ(菱)】より

…中国では果実を熱さましなどに用いる。ヒメビシT.incisa Sieb.et Zucc.やオニビシT.natans L.var.japonica Nakaiは萼片が4枚とも残り,とげとなる。ヒメビシは実,植物体ともにヒシより小型,オニビシの実は大型である。…

※「ヒメビシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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