ヒラカ(読み)ひらか

日本歴史地名大系 「ヒラカ」の解説

ヒラカ
ひらか

漢字表記地名平賀」のもとになったアイヌ語に由来する地名。当地一帯は近代に入って平賀びらが村に包含された。仮名表記は「ヒラカ」(「東蝦夷地場所大概書」、木村「蝦夷日記」、玉虫「入北記」、「廻浦日記」、「戊午日誌」沙留誌)のほか「ビラカ」(木村「蝦夷日記」、「観国録」、「蝦夷日誌」一編、板本「東蝦夷日誌」)もある。漢字表記は「美羅蝦」(木村「蝦夷日記」)がみられる。語義について「戊午日誌」(沙留誌)に「此村の下に大なる平崩有る故に号るとかや」とある。

一帯の様子は「此処平山にして同じく槲柏原にして、下草苅かや・白(芽)等多し」(「戊午日誌」沙留誌)、「此地ハ余程の平原ニシテ真ニ一村落ヲ為セリ、蝦夷地未タ曾テ此ノ如キ村落ヲ見サルナリ」(「観国録」安政三年九月一九日条)とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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