シマフクロウ
Bubo blakistoni; Blakiston's fish owl
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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「シマフクロウ」の意味・わかりやすい解説
シマフクロウ
フクロウ科の鳥。翼長52cm。巨大なフクロウ類で褐色に斑があり,耳羽をもつ。シベリア極東部,沿海地方,中国東北部,北海道などに分布。北方の亜寒帯にすむ唯一の魚食性フクロウで,サケ・マス類を始めさまざまな魚類,カエルのほか,ザリガニ,ネズミ,鳥などを捕食する。営巣は大木の樹洞で行う。アイヌ語でコタンコルカムイと呼ばれて神とされ,かつては北海道各地の森林に生息していたが,近年,森林開発や河川改修,漁労の影響で激減した。天然記念物。絶滅危惧IA類(環境省第4次レッドリスト)。
→関連項目知床|フクロウ|ミミズク(鳥類)
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シマフクロウ
しまふくろう / 島梟
Blakiston's fish-owl
[学] Ketupa blakistoni
鳥綱フクロウ目フクロウ科の鳥。シベリア東部、中国東北部、朝鮮半島、樺太(からふと)(サハリン)、北海道に分布する。全長約50センチメートル、全体に淡灰褐色をしており、褐色の縦縞(たてじま)や横縞がある。虹彩(こうさい)は黄色。北海道では針広混交林やエゾマツの針葉樹林にすむが、数は少ない。夜間に魚や中・小形の哺乳(ほにゅう)類、ザリガニなどをとって食べる。太くてよく通る「ブッブボー」という声で鳴き、雌雄で鳴き交わすこともある。巨木の樹洞に営巣する。
[樋口広芳]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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