ヒンドゥスターン(その他表記)Hindustan

翻訳|Hindustan

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヒンドゥスターン」の解説

ヒンドゥスターン
Hindustan

ヒンドゥーの地」の意。広義にはインド全体をさすのに使われることもあるが,一般的には北インドをさす。「ヒンドゥー」の語は,元来は,西方から到来したムスリム勢力が,インダス川流域の人々を表すのに用いた言葉であった。ヒンドゥスターン平原といった場合には,インダス川,ガンジス川流域(あるいは後者のみ)の平野をさす。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒンドゥスターン」の意味・わかりやすい解説

ヒンドゥスターン
Hindustān

ヒンドゥーの国の意。スタンとはペルシア語接尾辞で,ペルシア語を話すイスラム侵入民がつけ加えたもの。ときにインド全体をさすのに用いられるが,歴史的には,デカン地方や南部インドと区別して,北部インドをさす。この地方,さらに限定すればパンジャブ地方とガンジス川上流平原地方は,おおむね地味が豊かで人口も多く,インドの富と自然のエネルギーを集約するインドの活力の主要舞台とみなされてきた。

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