20世紀西洋人名事典 「ビアトリクスポター」の解説
ビアトリクス ポター
Beatrix Potter
1866 - 1943
英国の絵本作家。
ロンドン生まれ。
別名Helen Beatrix Potter。
厳しい両親のもとで終始家庭で教育を受け、孤独な日々を送る。知人の子の病気見舞いに描いて送った手紙が「ピーターラビットのおはなし」として1902年に出版され、創作絵本の出発点となった。以来湖水地方を舞台にし小動物を主人公とした「グロースターの仕たて屋」(’02年)、「こねこのトムのおはなし」(’07年)など20余冊の絵物語本を描いた。印税で農場を手に入れ、46歳で結婚。後半生は牧羊業と自然保護に尽力した。土地は遺言ですべてをナショナル・トラストに寄付。多くの水彩画などはヴィクトリア・アルバート博物館に集められている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報