ビエリチカ岩塩坑(読み)ビエリチカガンエンコウ(その他表記)Wieliczka Salt Mine

デジタル大辞泉 「ビエリチカ岩塩坑」の意味・読み・例文・類語

ビエリチカ‐がんえんこう〔‐ガンエンカウ〕【ビエリチカ岩塩坑】

Kopalnia soli Wieliczka》⇒ウェリチカ岩塩坑

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビエリチカ岩塩坑」の意味・わかりやすい解説

ビエリチカ岩塩坑
ビエリチカがんえんこう
Wieliczka Salt Mine

ポーランド南部,クラクフの南東 13kmの町ビエリチカの地下に広がる世界屈指の岩塩採掘坑道。 10世紀に岩塩が発見され,13世紀以降本格的な採掘が始まり,14世紀にはポーランド王国の収入の3分の1を生み出すまでになった。9層に分かれた坑道は深さ 300m,総延長 300kmにも及び,採掘跡の巨大な空間には,労働者たちが仕事の合間に製作した祭壇や王の像,労働者の像,岩壁に彫られたレリーフなどが残されている。特に地下 100mにある,鉱山の守り神キンガ姫の礼拝堂には,塩の結晶体に彫刻を施した王冠形のみごとなシャンデリアが飾られている。現在,坑道の大部分は閉鎖され,見学コースのほか映画館やカフェなどになっている。 1978年世界遺産の文化遺産に登録。

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