ビニャデルマル(その他表記)Viña del Mar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビニャデルマル」の意味・わかりやすい解説

ビニャデルマル
Viña del Mar

チリ中部,太平洋にのぞむ海浜保養都市。首都サンチアゴ西北西約 100kmにあり,同国最大の港湾都市バルパライソ北東に接する。首都に次ぐ同国第2の都市。南アメリカ有数の観光・保養都市として知られ,大規模な市営カジノをはじめ,海水浴場,豪華なホテルやクラブ,劇場,博物館,公園などがあり,国内はもとより外国からの観光客も多く,特に快適な気候に恵まれる夏季 (12月~2月) には市の人口は大きくふくれ上がる。大統領の夏の保養地ともなっており,海を見おろす急崖の上にセロカスティヨと呼ばれる夏季宮殿がある。石油貯蔵施設があり,工業も盛んで,大製糖所があるほか,酒類,繊維塗料,化学製品などが製造される。鉄道,道路によりバルパライソ,サンチアゴと連絡。人口 28万 1063 (1992推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビニャデルマル」の意味・わかりやすい解説

ビニャ・デル・マル
びにゃでるまる
Viña del Mar

南アメリカ、チリ中央部の第5地域(バルパライソ)西部の都市。首都サンティアゴの外港バルパライソに隣接する。人口29万8828(2002国勢調査速報値)。チリ最大のリゾート都市で、美しい海岸に恵まれる。サンティアゴから120キロメートルに位置するため、夏は多数の海水浴・避暑客が訪れるほか、バルパライソのベッドタウンとしての役割も果たしている。公認のカジノがあり、公園も多く、海岸周辺にはリゾート用マンション群が林立する。

[細野昭雄]

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