最新 地学事典 の解説
ビハール-オリッサ・アイアンベルト
Bihar-Orissa Ironbelt
インド東部,ビハール州とオリッサ州にまたがる東西30km,南北50kmの縞状鉄鉱層帯。Iron Ore層(32億年前)の磁鉄鉱マータイト珪岩・頁岩・グレイワッケ・凝灰岩と,これらを貫くSinghbhum花崗岩(33億~30億年前)からなる。弱変成。シリカと鉄で95%以上を占める酸化物相型で,微量元素・REEに乏しく,火山性物質も少なく炭酸塩岩を欠くなど,アルゴマ型・スペリオル型のいずれとも異なる特徴を示す。東南・北西グループを除く中央帯の総鉱量118億t(Fe60~70%)。Iron Ore層を覆う上部頁岩層にMnの層状鉱床を伴う。鉱石鉱物は軟マンガン鉱・クリプトメレン。総鉱量2,900万t(Mn35%)。鉄鉱床は化学的沈殿,マンガン鉱床は火山噴気堆積とされている。ベルトの西約50km, SargipaliにMn鉱層を伴う層状鉛・亜鉛・銅・銀鉱床(鉱量1,000万t, Pb2%, Cu0.4%), Amjhoreに層状黄鉄鉱鉱床(鉱量5億t, Pb+Zn=0.44%)があるが,これらの層準は原生代とされており,鉄・マンガン鉱床との成因的関係は不明。
執筆者:矢島 淳吉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

