ビリディアナ(読み)びりでぃあな(その他表記)Viridiana

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビリディアナ」の意味・わかりやすい解説

ビリディアナ
びりでぃあな
Viridiana

スペイン映画。1961年作品。母国スペインの内戦を機にメキシコに渡り、商業映画監督として活動していたルイス・ブニュエルが、24年ぶりに故国に帰って撮った作品。修道院の見習い尼だったビリディアナ(シルビア・ピナルSilvia Pinal、1931―2024)は、叔父が広大な邸宅を遺して自殺したため還俗する。邸宅を救済の家にしようと、街の貧しい人々を集め、神の教えを実践していこうとするのだが……。信教とブルジョワ社会のせめぎあいを通し、信仰の危うさに容赦なく迫る展開や、貧しい人々がレオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐(ばんさん)」の構図どおりにポーズをとるシーンなど、毒気に満ちた内容のため、1961年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞しながらも、バチカンから冒涜(ぼうとく)的な内容と激しい批判が出た。それを受けてフランコ政権は、この作品がスペイン映画であることを取り消し、スペインではフランコ死後の1977年まで、上映禁止処分が解かれなかった。

[出口丈人]

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デジタル大辞泉プラス 「ビリディアナ」の解説

ビリディアナ

1961年製作のスペイン・メキシコ合作映画。原題《Viridiana》。監督:ルイス・ブニュエル、出演:シルビア・ピナル、フェルナンド・レイ、フランシスコ・ラバルほか。第14回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞。

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