20世紀西洋人名事典 の解説
ピエール テイヤール・ド・シャルダン
Pierre Teihard de Chardin
1881.5.1 - 1955.4.10
フランスの哲学者,神学者,地質学者,古生物学者。
元・中国地理学会顧問。
サルシナ生まれ。
イエズス会所属の司祭で、神学研究の傍らM.ブールの元で実証科学の研究を行いソルボンヌ大学で学位取得、1923〜46年中国地理学会の顧問として「北京原人」や古生物学上の研究と発掘に貢献、一方信仰と科学を総合する世界観を求め、宇宙全体の進化を論じた「現象としての人間」(’55年)、「神の国」(’57年)、「宇宙賛歌」(’61年)等著書の他多くの学問的業績を残すが、当時のカトリック教会は彼の思想を異端視、晩年は米国で過ごす。死後思想家として高く評価、数々の著作が出版される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報